サボタージュ [DVD]



サボタージュ [DVD]
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日本では劇場未公開に終わった、アルフレッド・ヒッチコックの英国時代の監督作品。ジョセフ・コンラッドの小説『諜報部員』の映画化で、タイトルの『サボタージュ』とは、大衆に不安を与える目的で、故意に建物や機械を破壊する行為を指している。
何者かが発電所に細工をし、夜のロンドンが停電に見舞われる。スコットランド・ヤードの懸命な捜査の結果、映画館主のヴァーロック(オスカー・ホモルカ)が捜査線上に浮かぶ。警察は潜入捜査を行いヴァーロックを追いつめるが…。
最大の見どころは、善良な市民を装うヴァーロックの身動きがとれなくなり、やむなく妻の弟に時限爆弾の包みを託す、そのくだり。中身を知らない少年が持つフィルム缶に入った爆弾がいつ爆発するか。細かいカットを重ねていくサスペンス描写は、後のヒッチコック映画の原点とも言うべき秀逸さ。なおヴァーロックの映画館で上映されるアニメーションは、ウォルト・ディズニーによるもの。(斉藤守彦)



古典的な手法によるサスペンス

夫が破壊工作員であることを知らずに夫と暮す妻とその弟。彼等は経営する映画館で細々と暮しているが、そこに隣の八百屋に潜入した刑事が絡んでくることにより徐々に均衡が崩れていく様子が見事に描かれている。特に警察の包囲網に気づいた夫がまだ幼い妻の弟に爆弾の入った包みを運ばせるにいたるシーンの緊迫感は素晴らしい。そして、何といっても爆破時刻が近づいてきているのに爆弾と知らずに荷物を運ぶ少年と道すがら彼に絡んでくる様々な人々、進む時計の針のカットは今観てもハラハラ、ドキドキする。これぞヒッチコックの手腕といったところか。CGなど様々な刺激で溢れている現代においてもヒッチコックの古典的な手法は十分通じるところには、あらためて驚かされた。
ただ、夫が妻に破壊工作員である真実を告げてからの展開がもう一つのエピソードを挿入した感が強く、若干余分に感じる(もっと、すっきり終わらせても良かったのかも)。特に、妻に想いを寄せる潜入刑事のラストの行動は理解しづらく、最後のオチもご都合主義的な感が否めないのは残念。
少年が時限爆弾を運ぶシーンがスリル満点!

1936年作のアルフレッド・ヒッチコック監督の20作目の白黒映画です。映画館の支配人を仮の姿とするテロリストと、映画館の隣の八百屋の店員になりすまして彼を監視する刑事との戦いを、二人と三角関係になる支配人の妻を絡めて緊張感とユーモアを交えて描いています。少年が時限爆弾をピカデリー・サーカスに持って行くシーンは、ヒッチコック自身が失敗だったと後述していますが、妻が食卓のナイフで支配人を殺す場面と合わせて、この映画の見せ場になっています。妻を演じたアメリカ人女優、シルヴィア・シドニーは、一連のヒッチコック映画の主演女優とは異なったタイプの女性ですが、この役にはぴったりはまっています。



アイ・ヴィ・シー




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